Chapter 02 · StoriesDrinkware Stories
グラスの話。
焼酎グラスから日本酒の猪口、ウォッカのショットグラス、ビールジョッキまで — 一つの酒器に込められた飲酒文化の歴史を簡潔に。
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ネイビーラムとグロッグ — 艦上で配給された一杯
イギリス海軍は300年近く、毎日決まった量のラムを配給していた。水を混ぜよという1740年の命令からグロッグという言葉が生まれ、71ミリリットルの計量カップひとつが艦上の通貨として働いた。1970年7月31日、最後の一杯が注がれた日までの話。
熟成年数という罠 — 年齢イコール品質ではない
ラベルの18年、21年、25年が品質を保証するという信念はどこから来たのか。エンジェルズシェア、気候、樽のサイズ、そしてNASウイスキーが業界を変えた理由。熟成年数の読み方と、その数字が語らないこと。
プラハの夜、泡だけでグラスを満たす理由:チェコビール「ムレコ」とタップマスターの美学
プラハのパブでは、バテンダーが重厚なグラスいっぱいに濃厚な白い泡だけを満たします。1842年のピルスナー誕生から4つの注ぎ分け、LUKRサイドタップの流体力学、タップマスター(Výčepní)が完成させる飲酒文化の物語。
アブサンとルーシュ — 水で濁らせて初めて完成する一杯
澄んだ緑の酒に氷水を一滴ずつ落とすと、グラスが乳白色に濁る。フランス人がルーシュと呼んだこの一瞬のために、アブサンには目盛りの刻まれたグラス、穴のあいたスプーン、水を垂らす噴水まで付いていた。緑の妖精と呼ばれ、一件の殺人で禁じられ、一世紀を経て再び濁り始めた酒と、その酒器の物語。
アイリッシュコーヒーと脚付きグラス — 1940年代、ある空港のバーで
熱いコーヒーにアイリッシュウイスキーを注ぎ、クリームをのせたアイリッシュコーヒー。この一杯と脚付きグラスは、1940年代アイルランド西部フォインズの飛行艇ターミナルで共に生まれた。シェリダンの即興と、海を渡ってビュエナ・ビスタに根づくまで。
