ウイスキーグラス。
同じウイスキーも、グラスが変われば違う飲み物になります。グレンケアンからコピータ、ロックス、スニフターまで — 研究と資料に基づいたウイスキーグラスの記録です。
ウイスキーグラス記事一覧。
トゥアグラス — アイルランドがグレンケアンに対抗して出したグラス
グレンケアンはスコットランドのグラスだ。ではアイリッシュ・ウイスキーのグラスは何か。ゲール語で部族・国を意味するトゥアグラスが何を変えるのか、形状と背景を整理する。
パーリンカ・グラス — ハンガリーが香りを閉じこめる方法
ハンガリーの果実ブランデー、パーリンカを飲むグラスは、口がすぼまり腹のふくらんだチューリップ形だ。香りを集めて鼻へ送り上げるその原理は、ウイスキーのノージンググラスとまったく同じ。一息であおる小さなグラスから、香りを味わうチューリップのグラスへ——グラスの変化には、パーリンカが田舎の蒸留酒からハンガリーの誇りへと昇った物語が宿っている。
イッタラ・ウルティマ・ツーレ — 氷を写したフィンランドのグラス
表面が溶けかけた氷のようにごつごつしたフィンランドのグラス。デザイナーのタピオ・ウィルカラが1968年に生み出したこの模様は装飾ではなく、焦げる木型に溶けたガラスを吹き込んで得る痕跡だ。同じ手によるフィンランディア・ウォッカの瓶、ウイスキーのオンザロックグラスとしての使われ方、そして「最果ての北」という名まで——ラップランドの氷を一つのグラスに収めた物語。
ウイスキーグラスは冷やすべきか — 冷凍グラスと香りの取引
ビールジョッキのように、ウイスキーグラスも凍らせておくべきか。冷たさはアルコールの刺激を抑えてくれるが、その分だけ香りも抑えてしまう。冷凍グラスがウイスキーの香りと結露に何をするのか、そしていつ冷やしいつそのままにするか——温度と香りの取引を見つめる。
ガラスかクリスタルか — ウイスキーグラスの素材と鉛の話
ずっしりと輝くカットクリスタルのグラスと、薄く軽いガラスの違いはどこから来るのか。ソーダ石灰ガラスとクリスタル、数百年クリスタルを輝かせてきた鉛、そしてその鉛がウイスキーに溶け出すのかという古くからの問い — グラスの素材を深く見つめる。
