ベンリアックBenriach

スペイサイドの多彩な変奏曲。ピートと樽の魔術師。
ベンリアックを一言で表現するなら「スペイサイドの錬金術師」です。一般的にスペイサイドのウイスキーといえば、ザ・マッカランやグレンフィディックのように華やかで甘い「アンピーテッド(ノンピート)」を連想しますが、ベンリアックはその固定観念を覆します。ここでは、フルーティーな原酒と力強いピート原酒が並行して造られているのです。
真の強みは、30種を超える膨大なカスク(樽)アセンブリにあります。バーボンやシェリーカスクはもちろん、マルサラ、ポート、ラム、赤ワインカスクまで駆使し、異なる3〜4種類の樽で熟成された原酒を精巧に織り成す「多重熟成」を行います。マスターブレンダーのレイチェル・バリーの卓越した感覚により、この複雑な構成は散らかることなく、美しい調和の取れたアンサンブルへと結実します。
特に12年熟成の『ザ・トゥエルヴ(The Twelve)』は、ウイスキーファンの間で高コスパなデイリーモルトの筆頭として評価されています。バーボンとシェリーに加えて、ポートワインカスクの原酒を巧みに組み合わせることで、この価格帯では味わえない濃厚なベリーやプラム系の深い甘みをダイレクトに楽しむことができるためです。
もしピーテッドウイスキーの世界に足を踏み入れたいなら、『ザ・スモーキー 10』や『ザ・スモーキー 12』が素晴らしい道標になるでしょう。アイラモルトのような潮風や薬品のヨード香とは異なり、ベンリアックのスモーキーさは、森の中のキャンプファイヤーを思わせる温かみのある燻煙香の奥から、甘いハチミツやリンゴの風味が寄り添うような、親しみやすい魅力を持っています。
ベンリアックは、多彩なフィニッシュ樽の個性を活かした熟成で高い評価を得ています。特に『ザ・トゥエルヴ(12年)』は、ポートワイン樽の恩恵による黒ブドウや濃厚なベリー系の甘みが際立ち、同価格帯のスペイサイドモルトの中で際立った複雑さを誇ります。スモーキーシリーズは、ピートの入門として最適です。
日本国内の一般的な量販店小売価格を目安に算出。
ベンリアックの強みは、標準的に導入している3重熟成(スリーカスク)および4重熟成(フォーカスク)技術です。ピーテッドとアンピーテッドの2つの異なるスタイルの麦汁をベースに、30種以上のカスクライブラリを組み合わせることで、重層的な風味を形成しています。
1898年、ジョン・ダフによってエルギン近郊に設立されましたが、大不況の煽りを受けてわずか2年後の1900年に閉鎖。65年間の休眠を経て1965年に操業再開。2004年にビリー・ウォーカーが買収し復活を遂げた後、現在はブラウンフォーマン社の下でモダンなリブランディングを遂げました。
青リンゴや洋ナシを思わせる新鮮な果実味の後に、バタースコッチやハチミツの甘みが追いかけてきます。ピーテッドモルトはアイラ島特有の薬品っぽさではなく、森の焚き火のような心地よいスモーキーさと甘みが融和しており、ポートワイン由来のダークベリーの風味が特徴的です。
繊細なフルーツ香と熟成香が特徴のため、香りを集めるグレンケアンタイプのテイスティンググラスが適しています。スモーキーシリーズを飲む際は、注いでから15分ほど置くとラム樽やワイン樽の甘みが徐々に開いていきます。
出典 · 製造元公式情報 — benriachdistillery.com · 製品画像提供 — Benriach
