グレンフィディックGlenfiddich

スコットランドシングルモルトスペイサイド
グレンフィディック
設立1887
蒸留所スペイサイド · ダフタウン
所有ウィリアム・グラント&サンズ
スタイルシングルモルト
バーボン · シェリー
代表12 · 15 · 18 · 21

世界で最も売れているシングルモルト。鹿の谷で4代続く家族経営。

香味公式・評論基準
洋梨りんご蜂蜜青草ほのかなオークバニラ
用語入門者向け
シングルモルト一つの蒸留所で大麦麦芽だけから造るウイスキー。
スペイサイドスコットランドで蒸留所が最も密集する産地。概して柔らかく果実香がある。
ソレラ15年が使う方式。大きなバットを空けずに半分ほど満たしたまま抜き取り、混ぜて一貫した風味を生む。
カスクフィニッシュ熟成の最後に別の樽(例:ラム樽)へ移して香りを加える仕上げ。
ラインアップ・コレクション
12年バーボン・シェリー樽で熟成したコア。洋梨とりんごの爽やかさがグレンフィディックの基準。
15年 (ソレラ)ソレラ・バットで混ぜ、より深く丸い甘み。
18年シェリー比率が増え、干した果実とスパイスが濃くなるプレミアム。
21年 (グラン・レゼルバ)カリブのラム樽で仕上げ、トフィーとバニラが豊か。
26年〜 · 限定26・30・40・50年など高熟成・コレクター向け。
熟成別の価値データ基準2026.6 時点
12年コア · 入門約7,000円〜
18年シェリーのプレミアム約2万円
21年ラム樽フィニッシュ約4万円
1955 · ジャネット・シード・ロバーツグレンフィディック最高額 · 2012 NYチャリティ$94,000

ジャネット・シード・ロバーツは創業者ウィリアム・グラントの孫娘で110歳まで生きた。彼女を記念した1955ヴィンテージ11本のうち1本が、2012年のチャリティ・オークションで9万4千ドルで落札された。とはいえグレンフィディックは、マッカランのような超高額コレクターより、誰もが手に届くコアラインで世界販売1位を守る側だ。

価格は免税・小売の目安 · オークション — 2012 NYチャリティ · 個人の試飲評価ではない

製法・特徴

グレンフィディックはゲール語で「鹿の谷」を意味する。バーボン樽(アメリカンオーク)とシェリー樽(ヨーロピアンオーク)を併用し、爽やかな果実香の上に甘みとスパイスを重ねる。看板12年の洋梨のような香りが署名で、15年はソレラ・バットで丸く、18・21年はシェリー・ラム樽でより深くなる。

シングルモルトの開拓者多くのモルトがブレンデッド用の原酒としてのみ売られた1960〜70年代、グレンフィディックは単一蒸留所のモルトをそれ自体の商品として世界に売った最初のブランドの一つだ。
家族経営1887年にウィリアム・グラントが設立して以来、今もグラント家が所有する独立蒸留所だ。
ソレラ15年はシェリー造りから借りたソレラ方式で、常に半分ほど満たした大樽で原酒を混ぜ、一貫した風味を作る。
自前の工房蒸留所内に銅細工場と樽の修理場を持ち、蒸留器と樽を自ら手入れする。
歴史

1886年、ウィリアム・グラントが家族とともに自ら石を積んで蒸留所を建て、1887年のクリスマスに最初の原酒を得た。20世紀半ば、多くのモルトがブレンデッドの原料に使われた時代に、グレンフィディックはシングルモルトをそれ自体の商品として世界市場に出し、今日のシングルモルト・カテゴリーを開いたブランドとされる。今もグラント家が所有する。

国ごとの嗜好

軽く果実香がはっきりしており、最初のシングルモルトとして最もよく勧められる名前だ。世界で最も売れるシングルモルトとして、日本でもバーや酒販店で手に取りやすい定番として売れ続ける。マッカランの濃いシェリーやアードベッグのピートが重いと感じる人に、爽やかな均衡が安全な出発点になる。

似合うグラスシグネチャー

爽やかな果実香を生かすには、香りを集めるグレンケアンやコピータがよく合う。12年は40度で水なしのストレートで十分、香りが閉じていれば一滴で開く。軽めなのでハイボールにもよく、食前の一杯にも向く。

関連

出典 · オークション — 2012 NYチャリティ · 製法・ラインアップ — glenfiddich.com · 製品画像 — Glenfiddich