ジャックダニエルJack Daniel's

世界で最も売れているアメリカン・ウイスキー。熟成の前に炭で濾す。
ジャックダニエルを巡ってよく「バーボンではないのか」と言われる。半分は当たり、半分は外れだ。ジャックダニエルはバーボンの条件をほぼ満たすが、樽に入れる前に酒をサトウカエデの炭で一度濾す「リンカーン・カウンティ・プロセス」を経て、自らを「テネシーウイスキー」と呼ぶ。この炭濾過が独特の丸く、ほんのり甘い性格を作る。
世界で最も売れているアメリカンウイスキーらしく、多くの人にとってジャックダニエルはすなわち「ジャックコーク(ジャック+コーラ)」だ。それは罪ではない。ただ、それが全てだと思うと少しもったいない。
おすすめはこうだ。普段コーラで割って飲む人も、一度はシングルバレルやジェントルマンジャックをストレートで飲んでみてほしい。コーラに隠れていたバニラとオークの香りが思いのほかはっきりして、「これがあのジャック?」と思わず口に出るはずだ。
ジャックダニエルの力はオークション最高額ではなく、圧倒的な販売量にある — 世界で最も売れているアメリカン・ウイスキーだ。シナトラ・セレクトやエリック・チャーチのようなコラボ・限定版がコレクター領域を埋め、2021年からは10・12年といった熟成表記の製品を再び出してプレミアム側にも足を広げた。
価格は免税・小売の目安 · 限定版はブランド公開価格(変動大) · 個人の試飲評価ではない
ジャックダニエルはバーボンの条件(トウモロコシ51%以上・新しいオーク樽)を満たすが、自らをバーボンではなくテネシー・ウイスキーと呼ぶ。違いは熟成の前段階 — 蒸留したての原酒をサトウカエデの炭層にゆっくり通し、荒い香りを整えるリンカーン・カウンティ製法だ。その結果がバナナ・バニラの柔らかな甘みで、コーラと割っても崩れない均衡を生む。
1866年、ジャスパー・ニュートン「ジャック」・ダニエルがテネシーのリンチバーグに蒸留所を建て、米国で最古の登録蒸留所とされる。20世紀に入り角瓶と黒ラベル、そしてロックスターが手にする姿で世界に広がり、今日ブラウン・フォーマンの傘下で最も売れるアメリカン・ウイスキーになった。
本国アメリカでも世界でも、ジャックダニエルはバーの定番でありパーティの酒だ。コーラと割るジャックコークや蜂蜜を加えたジャック・ハニーで初めてウイスキーに触れる人が多く、ロックで自由なイメージがブランドに付きまとう。日本でもバーやコンビニで馴染み深い一本だ。シングルモルトの香りを追うより、気軽に割って飲む楽しさに近い。
オールド No.7はコーラやジンジャーエールと割るハイボールが本領で、細長いグラスに氷と炭酸で冷たく飲む。ジェントルマン・ジャックやシングルバレルの香りを見たいときは、グレンケアンにストレートか大きな氷ひとつが向く。同じ一本でもグラスを替えれば飲み方が分かれる。
出典 · 製法・ラインアップ — jackdaniels.com · 限定版はブランド公開価格 · 製品画像 — Jack Daniel's
