ニッカNikka

日本シングルモルト · ブレンデッド北海道 · 宮城
ニッカ
設立1934
蒸留所余市 · 宮城峡
所有アサヒグループ
創業者竹鶴政孝
スタイルシングルモルト · ブレンデッド
代表フロム・ザ・バレル · 余市 · 宮城峡 · 竹鶴

日本ウイスキーの父が興した、サントリーの永遠のライバル。

香味公式・評論基準
ピートスモークドライフルーツオークカラメルりんごスパイス
用語入門者向け
シングルモルト一つの蒸留所で大麦麦芽だけから造るウイスキー。
ピュアモルト複数の蒸留所のモルトを混ぜるがグレーンは混ぜないウイスキー(ブレンデッドモルト)。竹鶴が代表。
カフェスチル19世紀に生まれた連続式蒸留器。ニッカはこれでカフェグレーン・カフェモルトを造る。
直火蒸留余市が用いる石炭直火の方式。重くスモーキーな原酒を生む。
NASNo Age Statement。熟成年数を表記しない製品。
ラインアップ・コレクション
フロム・ザ・バレル樽から出したばかりのような濃厚なブレンデッド。51.4度、愛好家のカルト。
余市 (シングルモルト)北海道。石炭直火で重くスモーキー。
宮城峡 (シングルモルト)仙台。やわらかく果実的な対極。
竹鶴 (ピュアモルト)創業者の名を冠したブレンデッドモルト。
カフェグレーン · モルト連続式蒸留器で造る単独ライン。
ブラックニッカ · スーパーニッカ国内向けのデイリー · ハイボール用。
熟成別の価値データ基準2026.6 時点
フロム・ザ・バレル入門 · カルト~5千円台
宮城峡 · 余市 (NAS)シングルモルト コア~1万円台
竹鶴ピュアモルト~1.2万円台
年数表記 (余市 · 竹鶴)品薄 · 高価数万円+

2015年ごろの原酒不足で、余市・竹鶴の年数表記(10・17・21年)が大量に終売となり価格が大きく跳ねた。一方で余市20年は2008年のワールド・ウイスキー・アワードで世界最高シングルモルトに、竹鶴17年は世界最高ブレンデッドモルトに幾度も選ばれた。今の重心はNASコアとフロム・ザ・バレルにある。

価格は免税・小売のおおよそ · 受賞 — World Whiskies Awards · 主観的試飲ではない

製法・特徴

ニッカは二つの顔を持つ。北海道の余市は石炭直火で重くスモーキーな原酒を、宮城の宮城峡はやわらかく果実的な原酒を生む。そこへ連続式カフェスチルで造ったグレーン・モルトを加え、フロム・ザ・バレルのような濃厚なブレンデッドからシングルモルトまで幅広く組み上げる。

日本ウイスキーの父竹鶴政孝はスコットランドでウイスキーを学び、スコットランド人の妻リタと帰国。サントリー山崎の初代責任者を経て、1934年に独立した。
二つの対極重くスモーキーな余市(北海道)と、やわらかく果実的な宮城峡(宮城)を併せ持ち、ブレンドの幅が広い。
カフェスチル本場でもあまり使わない連続式の銅蒸留器でグレーン・モルトを造り、独特のなめらかさを出す。
石炭直火余市は今も石炭を直接焚いて蒸留し、昔ながらのスコットランド式の重みを守る。
歴史

竹鶴政孝はスコットランドでウイスキー造りを学び、1923年にサントリーへ加わって山崎蒸留所を率いた。1934年に独立し、北海道の余市に大日本果汁(のちのニッカ)を設立。りんごジュースを売りながらウイスキーの熟成を待った。その生涯は2014年のNHKドラマ「マッサン」で描かれ、現在はアサヒグループの傘下にある。

国ごとの嗜好

韓国でニッカは、日本ウイスキーブームの中でサントリーの代替として注目される。とりわけフロム・ザ・バレルは濃い風味に対して手頃な価格で愛好家の入門酒になり、余市のスモーキーさと宮城峡のやわらかさを比べる楽しみがある。品薄の年数表記品はギフト・コレクション需要が大きい。

似合うグラスシグネチャー

余市のスモーキーさやフロム・ザ・バレルの濃い香りを活かすには、香りを集めるグレンケアン・コピタが定石だ。フロム・ザ・バレルは51.4度なので、水一〜二滴で香りが大きく開く。逆にブラックニッカ・スーパーニッカは国内向けのハイボール用デイリーで、背の高いグラスに氷と炭酸で爽やかに飲む。

関連

出典 · 製法・ラインアップ — nikka.com · 受賞 — World Whiskies Awards · 製品画像 — Nikka Whisky